リフトのご使用前には、必ず毎日の点検を行って下さい。 不具合箇所の早期発見によって、未然に事故の防止に役立つ場合もあると共に、リフトの寿命を延ばします。

各機種 共通点検事項

毎日点検する事項

点検・確認する内容 点検基準 処置
ラベル
目視で確認する。 読めない。
はがれている。
当店または販売会社までご連絡下さい。
フロアプレート
1)開閉または起立状態はスムーズか? ぎこちない。 ただちに使用を中止し、当店または販売会社までご連絡下さい。
2)昇降状態はスムーズか? ぎこちない。
3)開閉・起立・昇降時に異常音の発生はないか? 異常音が認められる。
4)開状態での上限位置は車両床面高さと同一か? ・床面と同一でない
・先端部の高さが床面高さより低い。
・定位置での停止。
5)キャスターストッパーが機能するか?(装着機種のみ) ・起立しない。
・動きが渋い
6)ロックできるか? ガタ、引っかかりがある。

 

1か月ごとに点検する事項

点検・確認する内容 点検基準 処置
油圧配管
1)ホースにヒビ割れや折れはないか? ヒビ割れ、折れがある。 ただちに使用を中止し、当店または販売会社までご連絡下さい。
2)ホース接続部にヒビ割れ、抜け等がないか? ヒビ割れ、抜けがある。
3)使用時にオイルの滴下はないか? オイルの滴下がある。
ピン/リング、ボルト/ハンドル類
ガタ緩み、外れはないか? ガタ緩み、外れがある。 ただちに使用を中止し、当店または販売会社までご連絡下さい。

 

12か月ごとに点検する事項

点検・確認する内容 点検基準 処置
電気部品や配線
ヒビ割れ、折れはないか? ヒビ割れ、折れがある。 ただちに使用を中止し、当店または販売会社までご連絡下さい。
ユニット
作動油の量は適正か? 適正値未満である。 取扱説明書に従って適正値まで補充する。
指定の注油注脂個所
指定個所に注油、注脂する。 取扱説明書の「各部の注油」に従って指定個所に注油する。

 

作動油は使用状況によって交換時期が異なります。 以下の回数を目安に交換して下さい。

12か月ごとに点検する事項

点検・確認する内容 処置
ユニット
状況に係らず実施する。 取扱説明書に従って作動油を交換する。

 

交換時期の目安 : リフトの使用頻度に応じて交換をお願いします。

1日30回以下(通常使用) 12ヶ月毎に交換する。
1日30回以上(多頻度使用) 6ヵ月毎に交換する。
・使用頻度が極端に多い時は、日常点検の状況から、適宜交換時期を設定し、実施して下さい。


アンローダー、リフトマン、テナーリフト

チルト式のリフトは、上記事項に加え、次の項目の点検も行って下さい。

 

1か月ごとに点検する事項

点検個所 点検・確認する内容点検基準 処置
指定の注油個所 状況にかかわらず実施する。 取扱説明書の「各部の注油」に従って指定個所に注油する。

 

垂直ゲートSLW型、ステップリフトSCL型、ハイデッカーSLH型

ワイヤーを使用している機種は、上記事項に加え、次の項目の点検も行って下さい。

 

毎日点検する事項

点検・確認する内容 点検基準 処置
ワイヤー類
素線切れ、直径の現象、著しい型くずれ、腐食等がないか? 下図の「ワイヤーの交換基準」の記載内容が認められる。 ただちに使用を中止し、当社または販売会社までご連絡下さい。

 

1)300mmあたりの素線切れが、10本以上ある場合
2)直径の現象が、公称径の7%を超えている場合
・公称径「8mm」ワイヤーの場合:「7.44mm」
・公称径「6mm」ワイヤーの場合:「5.88mm」
3)著しい型くずれ、折れ目、腐食がある場合

 

1か月ごとに点検する事項

点検・確認する内容 点検基準 処置
ワイヤーセンサー(SLW1~5型)
昇降時、ワイヤーセンサーが機能するか? ワイヤーセンサーが機能しない。 取扱説明書の「ワイヤーセンサーの調整方法」に従って調整する。

 

12か月ごとに点検する事項

点検・確認する内容 点検基準 処置
リフトワイヤー
昇降時または開閉時に左右のバランスがとれているか 左右のワイヤー長さが同一でない。 取扱説明書の「リフトワイヤーの調整方法」に従って調整する。

 

1~2年毎に交換

点検・確認する内容 点検基準 処置
リフトワイヤー
リフトワイヤーを交換する。 当社または販売会社にご依頼下さい。

 

その他、上記以外で、取扱説明書に記載の点検事項や機種特有の装備などの点検も合わせて実施して下さい。